そこそこ手応えを感じている、Geeklesのインタビュー記事についてと考察

2017/02/08

こんばんは、Geeklesの総監督あんそくです。

Geeklesでは、最近インタビュー形式のレビュー風記事を始めています。

この形式の記事に関する考えや、検索エンジンからの評価ってどうなのとか、アクセス解析的にどうなのとかをまとめてみようと思います。今のところ母数が少ないですが、手応えは感じております。

Geeklesのインタビュー形式記事とは

2015年の年末頃に草案を考え、はとさぶれさん(@s_7922)さんに被験者になってもらい、FiiO X7についてのインタビュー記事をまとめていました。

しかし、FiiO X7の技適に関するごたごたがあり、公開がうやむやに……。
ずっと、せっかくおもしろい記事なのになぁと思っていたので、2017年に入りそろそろやるかー!ということで、はとさぶれさんにqdc 3SHというイヤホンについてのインタビューもさせていただき、まとめて公開しました。

公開と同時にTogetter(ガジェットレビューの新しいカタチを考えてみたので誰かテスターになってください。)で、誰かやりませんかと呼びかけたり、地道に声をかけたりして、記事のバリエーションを増やすべく裏で動いていたりします。

ありがたいことに、現在は何人かに回答をもらうのを待っている段階に。そして先日、3個目の記事として、やほおさん(@GCrown3101)にqdc 3SHについてのインタビューをさせていただきました。

この形式の記事でやりたいこと

このタイプの記事として目指すところは、こんな感じ。

  • レビューの多様性
  • 買った人からの生の声
  • なるべく簡単にレビュー記事として世間に出すこと

どうしてもウェブメディアでレビュー記事というのは、一般的に1製品、1サイト、1レビューという原則があるような気がしますが、同じ製品のレビューだとしても、目的や予算、購入時の興奮、比較検討した候補、今まで使っていた機種は千差万別。使ってみて感じる良さ・悪さ、おすすめ度も十人十色になると思います。

そして、本当に買った人からの言葉は、少なからずどこかの誰かのにとって、参考になるでしょう。それは、日頃からブログを書いている人の文章のようにきれいな言葉、正しい日本語じゃなくてもきっと伝わるはずです。

そういうことを思って、なるべく簡単に購入者から情報をもらうことはできないか、読み手にとって欲しい情報が最低限揃う方法は何だろうかと考え行き着きました。

元々、Geeklesでは複数人ライター制を導入しているので、WordPressの管理画面に入って、重厚なレビュー記事を書いたもらうことも可能です。しかし、書き続けてもらうモチベーションを維持するのはなかなか難しい(これは複数人ライター制サイトを運営したことがある人ならわかるはず)し、WordPressの管理画面渡して「どうぞ、書いてください」というのはなかなかハードルが高いのではないかなと思っています。

新しいモノを買ったら、TwitterやFacebookで短くレビューを書いて自慢する。というのがほとんどなんじゃないでしょうか。

そういう人たちになるべく面倒をかけずに、サクッと回答をもらってレビュー記事というかたちでパッケージすることで、発信する側はより多くの人に、読む側も多様なレビューだけど要点は抑えてあるものが読めるという方向に持っていきたいなと考えています。

記事のつくり方

この形式は製品の種類によって、ある程度の質問フォーマットを用意しておき、それを回答者に送りつけるだけのなんちゃってインタビューです。

もちろん、事前に製品の情報や回答者の情報を知った上で、ある程度オリジナルな質問ができるように準備はしています。

このようにオンライン上で完結しているので、遠いところに住んでいる人に対しても話を聞くことができるし、回答者には好きな時間、好きなペースで回答をもらうことができます。

読む側にとっては、例えば「イヤホンのレビューならこういうこと知りたいよね」ということを基本的に網羅している内容になるので、短文で読みやすいけど読み応えはちゃんとあるものになっているはずです。

定量的な評価について

結構おもしろいものになったんじゃないか、という自負はあるものの、実際にちゃんと評価されるのかは不安でした。

色々な評価基準はあると思いますが、今回はわかりやすく

  • Googleによる、検索順位という評価
  • アクセス解析による、ユーザー行動による評価

を行なってみました。

Google検索順位について

検索順位のチェックには、順位計測ツールのGRCを使っています。

「製品名単体」「製品名+レビュー」での順位を見るために、「qdc 3SH」「qdc 3SH レビュー」という2ワードで計測してみました。

「qdc 3SH レビュー」では、競合が少ないこともあり、公開してからすぐに4位になり、その後も4位を維持しています。現在は、はとさぶれさん・やほおさんの記事で4位5位です。上位には価格.comマガジンやPhile-webというなかなか厳しい相手が居るので、細かい調整をしつつ、関連するような記事数を増やして、様子を見てみたいなという感じです。

「qdc 3SH」では、公開後はしばらく18位前後だったのですが、最近5位にまで上昇しました。上がったばかりなのでまだ動きそうな気がしますが、こちらも競合を見るにこのあたりが妥当な気がします。順位が上がった要因の一つに、2記事目が上がった(やほおさんの記事)ことがあるかなと思っています。

順位に関しては比較的競合が少ない製品である「qdc 3SH」についてのデータになるので、まだまだ再現性は低いです。しかし、「同一ドメイン・同一製品+レビュー」でも、検索結果に2つ出してくれることがあると分かったので良かったです。

コンテンツに関しては、インタビューという形式の都合上、また回答者にあまり負担をかけたくないというのもあり、これ以上長くすることは難しいかなと思っています。なので、より上位を狙う上で質問力(ニーズのある質問)や編集力(重要なキーワードをうまく使う)をブラッシュアップしていく必要がありそう。

SEOに関してはそれなりに詳しいと思っているので、少ないデータであまり語らないでおきます。

ユーザー行動について

ユーザー行動の確認には、Google アナリティクスを使います。Pt engineとかヒートマップで見てもいいですが、とりあえず今回はGAで。

直帰率については、なかなか評価することが難しいですが、ビューの平均と比べて悪いということはないので、悪くはなさそうという感じ。(特定のイベント発生で直帰にしないという設定はしてません)

ページ/セッションはだいたい平均。こちらは同製品や似た製品のレビュー記事を増やすことで回遊率を上げていけるかと思います。

平均セッション時間は、このデータを見るにちゃんと読まれていそうな雰囲気といったところ。滞在時間はSEO的に関係あると言われてるので、関連する記事をうまく見せて、何個か記事を見てもらうようにしていくことで伸ばしていきたいですね。

ただし、そもそもそこまで有名な製品ではないこと、順位が4位5位で流入もそこまで多くないことを考えるとこちらのデータもまだまだ信頼性は低いです。

さらに記事を増やしてデータを集めて、改善していきたいと思っていますが、ひとまずはそこまでネガティブな感じではなさそうということで、手応えはあるといった結果に留めておきます。

今後について

とりあえず現状では製品カテゴリとして、DAPとイヤホン・ヘッドホンにしか準備ができていないので、ここを広げていきつつ、記事数を増やして見せ方やフローをブラッシュアップしていければと思っています。

今のところ、インタビューを受けてくれた人に対して何も還元できていないので、そのあたりもやっていきたいですね。(できるなら、過去に受けてくれた人に対しても遡及する形で)

発信することでインタビュアーのフォロワーや友達が増えたり、議論の種になったり、単純に自慢できたり、「ただブロガーがたんたんと、わかりやすくレビューするだけじゃないもの」にしていければ楽しそうだなと考えています。

こんな風にしたらもっと面白そう、こんな質問もした方がいい、見せ方をもっとこうした方が見やすいなどなどご意見・ご感想をいただけたら幸いです。

もちろん、これについてインタビュー受けてもいいよという声も大歓迎です。

Geeklesについて

もし、この方でうまくできそうだったら、この方向に舵を取ってもいいかなと思っています。

元々Geeklesは、「Geek」という言葉と複数形を表す「es」(英語的用法ではまちがい)とどこからか持ってきた「l」を組み合わせた「ギークたち」的な意味を持つ造語です。なので、サイトの名前的にはたくさんの巻き込めるこの形式はアリかなと。

個人メディアにしかできないこと、を考えた時に1次ニュースの焼き増しをしても楽しくないし、なかなかたくさんの人にWordPressの管理画面渡して「ライターよろしく」というのは難しいので、適度に文章を書いてもらい、適度に私が編集をするというカタチがうまくいけばいいなぁと思う今日この頃でした。

がんばろう。